一般社団法人広島総合研究所

9月度公開セミナー 事業報告

 

備えあれば憂いなし!経営者が知っておくべき問題社員の対処方法

 

日時  平成28年9月8日

 

会場  合人社ウェンディひと・まちプラザ 会議室A

 

講師  上土井・山本法律事務所 弁護士 山本 淳哲 先生

 

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プロフィール

●平成12年4月~  システムエンジニア

●平成21年12月~ 市内事務所にて勤務弁護士

●平成25年4月~  現事務所を経営

 

 ○様々な業種の企業から相談・依頼を受ける

  ・事前対策の甘さ→予防法務への注力

 ○セミナー、研修など

  ・不当要求防止責任者講習

  ・契約書のチェック等企業法務セミナー

  ・離婚、交通事故、相続セミナーなど

  ・行政に対する研修など

 

タイムスケジュール   19:30~21:00 セミナー

            21:30~    懇親会

 

9月度の公開セミナーでは

備えあれば憂いなし!

「経営者が知っておくべき問題社員の対処方法」

をテーマに上土井・山本法律事務所

弁護士 山本 淳哲 先生 に講師をお務め頂きました。

 

 

1、退職解雇に関する○×クイズ   

 でセミナーはスタートしました。

 

● 社員Aが私に口答えをしたので、「お前はクビだ!」と言って解雇した。

 

● 社員Bの能力がいまひとつだったので、「もう明日から来なくていいよ」と言って解雇した。

 

● 社員Cを試用期間6か月で採用したものの、仕事をするうちに自分と合わないことが

  わかったので、試用期間満了で辞めてもらった。

 

● 社員Dが3日間会社に何の連絡もせずに欠勤したため、4日目に解雇処分とした。

 

● 社員Eが3日間会社に何の連絡もせず欠勤したため、4日目に会議室に呼び、

  Eに退職届を書かせた。Eは嫌がっていたが、会社業務にも支障が出ていた。

 

● 社員Fは部下に厳しく、罵詈雑言を浴びせることもあった。部下からの訴えにより、

  職場秩序を優先し、Fには辞めてもらうこととして解雇した。

 

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2、問題社員って誰のこと?

 をテーマにそもそも問題社員はどういう風な人の事を言うのか?

 いくつか整理して解説して頂きました。

 ● 法律上、「問題社員」という定義はない

 

 ● 単に意見が衝突するとか気に入らないというのは問題社員ではない

 

 ● 早計に問題社員だと決めつけない≒クレーマー問題

早計な解雇は禁物

 ● 解雇は条件が厳しい

  労働契約法 16条

  「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合

   は、その権利を濫用したものとして、無効とする。」

        +

   労働義務を果たさないこと(債務不履行)

 

問題社員の見極め方

 

 ● 自分の感情は極力排除する

 

 ● 明らかに一般常識とかけ離れた行動を取っていないか

  (服装、マナー、無断欠勤、勤務態度等)

 

 ● 就業規則に反していないか

 

      仕事ができない社員は?

 

仕事が出来なくても、それだけで解雇は難しい

 

● 排除必要性

 

● 改善不能性

 

● 公正な人事

 

● 配転可能性

 

 などを総合的に検討する必要

 

 

 

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3、具体的事例紹介(試用期間)

 

● 試用期間の法的性質

 →解約権留保付き労働契約

  ただし、無制限ではない

 

● 試用期間の長さと延長

 →長すぎる試用期間は無効

  6か月程度を目処に

 

● 別の名称を用いても試用期間とみなされる場合

 

 

● 試用期間後の採用拒否

 ・新卒採用者の場合

  ・専門性の期待が強くない

   →正社員としての最低の適正すらないこと

   ※会社側の教育・研修やっ問題社員に適した仕事の見極めの過程が十分だったか問題となることも

 

 ・中途採用者の場合

  ・その専門性を満たしていないと説明できれば十分

   ※そのような能力まで必要だとは聞いていない

    ←常識的または特に明示した能力の欠如

 

 

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4、具体的事例(職場規律)

 

 ● 上司から仕事の指示を受けても、自分の好きな仕事ではないという理由で仕事を

   しない問題社員に対し、会社としてどのように対処すべきか。

 

 ● 留意すべきポイント

 ・1 誠実労働義務

   義務違反 → 懲戒の対象となることも

 

 ・2 指示の範囲

   指示の内容は労働契約の合意内容の枠内であり、かつ当該労働契約の内容が合理的

   なものであることが前提。

 

 ・3 業務命令権限の逸脱・濫用

   具体的な命令が社員に対し著しい不利益を与える等の場合には権利濫用になり得る

 

● 実際の対応策

 

 ・1 指導・注意(文書で

 

 ・2 懲戒処分

 

 ・3 解雇は最後に検討

 

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5、具体的事例(雇い止め)

 

  ●当社はクリエイティブディレクターとして採用した有期労働契約の社員Aの

  勤務成績が 思わしくないことから更新を拒絶することにした。ところが

  Aは数回更新をして長期間働いているのだから今後も更新するものだと

  思っていたと主張して、雇い止めに難色を示している。

  問題社員Aを雇い止めすることはできるか。

 

● 留意すべきポイント

  ・1 労働契約法18条

     無期労働契約への転換

  

  ・2 労働契約法19条1号

     過去に反復更新、無期労働契約と同視

 

  ・3 労働契約法19条2号

     更新への合理的な期待

 

  ・4 労働契約法20条

     不合理な労働条件の禁止

 

 ●実際の対応策

 

  ○1 契約期間、更新手続き等の管理

     一定の手続き、説明

     更新しない旨を明文化した契約書

 

  ○2 合意書面の作成、任意の退職届等

     雇い止めのリスク軽減のため十分な説明の上で同意をもらう

 

  ○3 労働条件に配慮

     日頃から有期労働契約の契約内容を見直し、

     不合理な労働条件を修正しておく

 

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6、最後に

 

まとめ

 

 ● 就業規則等の整備

 ● 手続き・書面はとても重要

   (書面がなければ勝てるものも勝てない)

 

 ● 相談先の確保

 

     ↓

法的な憂いを無くして本業で利益を出すことに専念しましょう!

 

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今回のセミナーではクイズや具体的事例そして実際にあった裁判例をとり上げて頂き、

本当に詳しく解説して頂きました。

 

会場の出席者からも多くの質問が寄せられました。このたび講師をお務め頂きました

山本先生にはすばらしいセミナーを行っていただき誠にありがとうございます。

 

その後の懇親会は(株)スマイルホールディングス代表取締役社長甲斐社長の乾杯の発声で

スタートしました。

 

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懇親会はセミナーの話題で終始盛り上がりました。

 

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このたび9月度公開セミナーにご参加頂いた会員企業の皆様をはじめ、ご参加頂いた皆様

大変お忙しい中誠にありがとうございました。

 

今後も皆様にとりまして有益なセミナー・スクールの開催、そしてコンサルティングを

行って参ります。次回のセミナー・スクールにお1人でも多くの皆様のご参加を

心よりお待ちしております。今後共宜しくお願い申し上げます。

 

次回は

10月度公開セミナー

 

1、開催日    2016年10月7日(金)

 

2、スケジュール 18:00~    受付開始

         18:30~20:30  セミナー

         21:00~     懇親会

 

3、会場   JMSアステールプラザ 中会議室

       (広島市中区加古町4-17 082-244-8000)

 

4、参加費  (一社)広島総合研究所メンバー  3,000円

       BMSメンバー            4,000円

       ビジター             6,000円

 

5、講師   はしおか社会保険労務士事務所 所長 橋岡 雅典 先生

 

6、テーマ  『採用・定着で会社の基盤を強化する!中小企業が「今」すべきこと!』

       ~採用・労務管理をめぐる改正や対応について~

 

7、懇親会  会費 4,000円 別途必要になります。

       会場につきましては 後日参加者に懇親会場をお知らせ致します。

       必ず懇親会参加の有無をお知らせくださいます様お願い致します。

 

※2016年度開催事業より初参加の方限定で

 メンバー料金でご参加頂けるようになりました。

※2回目以降はメンバー様以外ビジター料金となります。

※メール、FAXにて9月30日(金)までに

 出欠をお知らせください。

※参加申し込み期限後の取り消し及び欠席の場合は

後日会費を請求させて頂きますのでご了承ください。

 

お申込み、詳細はコチラ ↓↓

http://hiroshima-biz.com/info/info-1108/